コロナと共生する:ロサンゼルスでの一例

こんにちは!
 
8月16日から、全米第二の規模を誇るロサンゼルス統一学校区(LAUSD)では、一年半ぶりにフルオープンした新年度が開始されました。LAUSDの中学校に通っている我が家の子供たちの様子を一例としてお伝えいたします。
f:id:haruko41:20210924013030j:image
 
◆ まずは体力問題
 
4月から任意通学をしていたけー(11)とは違い、ずっと在宅学習を貫いていたすー(13)にとってはまさに久しぶりのオンキャンパスです。
 
ほとんど直接人に会わなかった1年半から毎日たくさんの人びとと接する生活へ。さらに、週一回の剣道のオンライン稽古以外に運動らしいものをしてこなかったすーにとっては、体力的な心配もありました。が、一カ月半が経とうとする今、帰りは友達と集団下校するほどにまで体力を回復しました。さすが10代!けーも一緒に友達のお家まで歩いて帰るときは私の自由時間も増えるというありがたい特典が・・・!
f:id:haruko41:20210924014129j:image
 
 
◆ どんなコロナ対策が取られているか?
 
アメリカの中でもコロナ対策が厳しいと言われるLAUSDでの取り組みをご紹介します。
 
まず、全ての児童生徒(60万人超)の情報は電子的に管理されていて、生徒本人そして親も確認することが出来ます。

毎朝、学校のゲートで見せるデイリーパス(QRコード)による体調確認は日本でプールの日に出す体調確認カードのよう。
f:id:haruko41:20210924014357j:image

12歳以上でワクチンを受けた場合は、その詳細を電子的に提出しますし、PCR検査は学校区の負担で週一回行われ、結果はメールで親までリンクを通知されます。
 
もし陽性が判明した時は、濃厚接触者にも自宅待機の連絡が学校からされた後、学校から全保護者宛にメールされる仕組み。新年度が始まってから陽性者の連絡は10回に満たないぐらいでした。約1600名の生徒数から考えると少ないのでは・・・と思いたいです。
 
新年度前のオリエンテーションは、学年別さらにそれを三分割して密を避けて実施しました。中学校の全生徒数約1600人。
f:id:haruko41:20210924014741j:image
↑ ここはがらっがら
 
担当の先生方と保護者が会うバックトゥスクールナイトは去年に引き続きオンラインでした。(そうでない学校区もあるようです)。
 
毎日ある体育の授業はロッカーの密を避けるため、週2回だけ着替えての授業となっています。それ以外は栄養学などの講義になる、と前述のバックトゥスクールナイトで担当教員がおっしゃっていました。
 
あ、校内ではワクチン接種の状況に限らず、マスク着用が義務付けられていて忘れた生徒には配布もしてくれています。
 
◆  ワクチン義務化
 
まず教職員は10月15日までに接種するようにというワクチン義務化が決まりました。次に12歳以上の生徒も1月までに接種するよう義務化されました(いわゆる一般的なワクチンと同じ扱い)。GoogleFacebookなどの企業で義務化はありますが、教育機関ではあまりない例らしく、今後の動きに注目されています。
f:id:haruko41:20210924015554j:image
 
 ↑ 雑なマーキングですみません。
 
 
◆ 5年ぶりに2人が同じ学校に通う一年

わが家の子供たちが同じ学校、しかも同じアカデミー専攻のようなもの)に所属し、私もこの一年は楽が出来る予感です(と思っていたら、下の子が卒業したばかりの小学校でパートタイムの仕事をする見込みとなりました)。

最初は緊張していた2人とも、無事に新年度を楽しんでいます。けーは新しい友達ができたようですし、すーは選挙を突破?して生徒会副会長になりました。ホームルームはその関係者でおこなうんだそうです。
f:id:haruko41:20210924015441j:image
↑ 宣誓書には親のサイン欄もあります
 
すーは他に興味のあるクラブに2つ登録したらしいです。こちらでのクラブは日本の部活動とは違い、週に一回、ランチタイムか放課後に集う形が多いみたい。
 
けーもすーとは違うクラブに2つ登録。一つは人気ゆえ平日の夜にZoomミーティングを1時間、もう一つはまだ詳細不明という状況です。
 
 
◆ その他のアクティビティ
 
日本語補修校:去年の春からオンラインのまま。子供たちは前から乗り気でなかったところ、通学の見通しがつかず、いよいよ継続が危ぶまれています。
 
キーボード:コロナ禍でヤマハから先生が独立されて、今もオンラインでグループレッスンを受けています。リサイタルをZoomでしてくださるので、日本の親族に見ていただけるのが嬉しいところ。
 
すーの剣道:道場での練習が再開しました。ワクチン接種状況など確認のうえ、ソーシャルディスタンシングをとって稽古しています。コロナ禍の間に、今まで躊躇していたけどしたかったことをするんだ!と新しく入ってきた入門者も多いようです。右から2人目の小さいのがすーです。
f:id:haruko41:20210924015648j:image
 
けーのサッカー:しばらく前からフィールドでの練習が再開し、そろそろ他チームとの試合も再開する模様。
 
けーのクロスカントリー:シーズンは8月下旬から10月まで。今年は毎週末のミーツ(レース)が復活したようで、先日はあまりの盛り上がりにびっくり。写真ではわかりづらいですけど、去年の5倍ぐらいいました。
f:id:haruko41:20210924015742j:image
 
 
◆  今後

すーの選択授業のストリングスのコンサートは10月に屋外で実施とのこと、衣裳の準備をしています。
 
けーの選択授業は宿題のないクワイア。こちらはきっとホリデーコンサートがあるでしょう。コロナ禍前のように講堂でするのか、去年のようにオンラインでするのか?
 
すーは高校進学に向けて準備があります。スクールツアーは公立はオンラインなのかな?まだ高校のウェブサイトには情報が出ていません。縛りのない私立は対面のツアーを行っているようです。
 
中学では、去年キャンセルされたアクティビティの再開が発表されたり、デルタ株に考慮しながら、できるだけ活動を戻す動きを感じます。ただ、各学年、毎年予定されていた泊りがけのアクティビティは残念ながら今年もない様子です。
 
何であれ、このまま1年無事に過ごしてくれますようにと願っています。
 
ではまた!