ロサンゼルス統一学校区でのストライキ
先週月曜日14日から、ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)の先生方がストライキに入られました。LAUSDは全米で二つ目に大きい学校区で、約1,150校で735,000人足らずが学んでいます。クラスサイズの縮小、図書室司書・看護師の増員、昇給などが争点のようです。高校ではクラス当たり50人近い人数を設定しようとしているとか、日本ではどの学校にも常駐しているであろう保健の先生にもあたる看護師が学校によっては週一回しかいないことを改善してほしいとか…。ダウンタウンに集結する先生や支援者の他に、各学校に先生方やそれに賛同する保護者たち、連れられる児童生徒も一緒に登下校時にピケットラインを作っています。
私と子どもたちも地元の小学校、中学校、高校を跨ぐ二マイル程の通りでhuman chainに参加しました。デモにも参加したことがない私にとっては初めての体験。2000人もが集まり、テーマカラーの赤の服を着た老若男女が手をつなぎ、思い思いの、時には声を揃えてのチャントを叫んでいました。「〇〇(LAUSDの偉い人)は出ていけ」に混じって「これが民主主義だ!」という言葉も。鳴り物を持って歩きまわる人の他に、通りがかりの車は応援のしるしとしてクラクションを鳴らしながら通り過ぎてとても賑やかです。とてもアメリカらしい盛り上がりだという感想をママ友にすると、「アメリカらしいし、何というかロサンゼルスらしいわよね」と。彼女はジョージア州の郊外の出身でその町はもっともっと保守的なのだとか。
学校そのものは開いているものの、先生がいなくては何か教えてもらえるというわけではなく、無制限にYoutubeを見せたりと「教育」を提供する場としては機能していないようです。ストライキを支援する意味でも児童生徒を自宅待機させる家庭が多く、我が家もその一つです。 ピケットラインに一緒に連れて行ってもらうため、お友達を待っている娘↓。
「空がとてもきれい」と。
何年か前にストライキが起こりそうになっても直前で取りやめていたので、今回もそうなると思っていましたが、開始日が延期されたにも関わらず交渉はまとまりません。前回のストライキは30年前、その際は9日間続いたと言います。今回はどのような動きになるのでしょうか。と書いたところで、上手く運べば今晩(21日)に交渉がまとまり明後日から学校が再開するかも・・・という情報がもたらされました。子供の本分の一つである学びの場に早く戻れるよう祈るばかりです。